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代替タンパク質のEat Justがシンガポールを皮切りにアジア進出する

Photo Credit: Just Eat

サンフランシスコを拠点とするフードテックスタートアップ Eat Just は、アジアの工場建設に向けて、Proterra Investment Partners Asia が率いる組合との提携を発表しました

今回の発表では、組合は最大1億ドルを投資し、Eat Just は2,000万ドルを出資することで、シンガポールに植物由来のタンパク質生産施設を建設すると述べられています。

2011年に設立された Eat Just は、ウコンと緑豆のタンパク質を使った植物性代替卵「Just Egg」(上の写真はそれで作ったスクランブルエッグ)を開発したスタートアップです。

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Photo Credit: Just Eat

これまでEat Justは普通の鶏卵6,000万個と同等の量の植物性卵を売上ており、約100億リットルの水を節約し、870万キログラムのCO2を削減してきました。しかも土地利用は豆腐と同じだけといいます。

今回新たに設立された子会社「Eat Just Asia」は、アジア全域に届けるための製造拠点と、販売パートナーなどと協力することで、代替卵といった主要製品を提供するサプライチェーンを構築しています。

Eat Just のアジアの流通パートナーとして韓国のSPC Samlip、タイのBetagroによって既に商品が購入可能だったといいます。正式な発表はありませんが、中国本土での提携について示唆されています。

シンガポール拠点のアジア工場が建設されたら、北米やドイツに続く大規模工場となります。Eat Just によると、アジアのタンパク質需要の増加に伴い、これからも他の地域にも工場を建設する予定だといいます。

Eat JustとProterraは動物性タンパク質の代替として、”培養”に特化した開発に向けて提携を拡大していくとしています。すでにEat Justは培養卵の開発に着手していますが、開発のスピードアップが望まれていることが窺い知れます。

ちなみに、牛乳の開発を進めるImpossible Foodsは、2018年にアジアのレストランに進出しました。今週のアジア進出の発表によって、家庭向けにも利用可能となります。

Eat Justとの違いは、培養肉への取り組みだといえます。Impossible FoodsのCEOPat Brownは「(培養肉は)ものにならない」と述べただけでなく、「無駄にコストがかかって商用向きではない」と培養肉の将来性をネガティブに捉えています。

アジアにも広がりつつある代替肉市場ですが、今後のImpossible FoodsとJust Eatに注目です。

参考記事

Eat Just & Proterra Asia Partner on JUST Egg Protein Facility & Expansion

Eat Just and Impossible Foods Both Made Major Expansions to Asia This Week

Proterra to invest $100m in plant-based food startup’s factory in Singapore