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インポッシブルフーズが新たに牛乳の代替を開発中

Photo Credit: Impossible Foods

10月20日、インポッシブルフーズは植物性代替ミルクの試作品を公開しました。今回の発表によって、これまでの代替肉領域から分岐し、製品ラインナップの幅を広げようとしていることが窺い知れます。

製品名は「インポッシブル・ミルク(Impossible Milk)」となる予定で、ソイミルクやアーモンドミルクのような植物性ミルクではなく、本当に牛のミルク(牛乳)を再現しようと試みている様子です。ヴィーガン以外の消費者へリーチすることが背景にあるかもしれません。

Impossible Milk
Photo Credit: Impossible Foods

インポッシブルフーズの研究室で行われたデモンストレーションによると、植物性ミルクや牛乳のサンプルたちを写真のように並べ、色の比較を行いました。真ん中下の「インポッシブル・ミルク(Impossible Milk)」は右隣の本物の牛乳とかなり近い白色となっているのが確認できます。

普通の牛乳と同様に温かい飲み物へ混ぜても凝固しないようデザインされていました。ホットコーヒーで実演し、本物と同じように混ぜると白い泡が浮かんで見えます。写真は左が植物性ミルクで右が今回のプロトタイプです。

Impossible MIlk
Photo Credit: Impossible Foods

インポッシブルフーズは今回の研究の成果を受けて、今後の12ヶ月に渡って開発の規模とチームを二倍にする予定だといいます。そうした計画の中で「インポッシブル調査団(Impossible Investigator)」と呼ばれるプロジェクトを開始しました。

これは世界中から科学者を呼び寄せ、開発チームに加わってもらう目的とのこと。加わった科学者たちはインポッシブルフーズの持つ開発研究所に備えられた施設を自由に利用できるため、世界中の動物性食品をディスラプトできるいい機会だと宣伝されています。

同社は今年1月にインポッシブル・ポークをリリースしたほか、アメリカだけで既に9,000以上の食料雑貨店で販売されています。さらに、10月21日から香港とシンガポールでも200店舗近くで利用開始しました。香港のPARKnSHOPとシンガポールのRedMartではオンライン販売が行われる予定です。アジアへの進出は初ですが、徐々にグローバル展開を進めています。

また代替の卵のプロトタイプ開発も行っているとされ、代替ミルクの次は卵だと予想されます。植物性乳製品のインポッシブルフーズを目指していたEclipseは、今回の発表を受けてますます迅速なシェア拡大が迫られているかもしれません。

今年中には商品化にまで至らなさそうですが、8月には2億ドル(約210億円)もの資金調達を行った同社はすでに配送センターを整備し、ウォルマートをはじめとする巨大な食料雑貨チェーンへ商品を供給する体制を整えています。

来年以降は商品のラインナップだけでなく、インポッシブルフーズの売上の急拡大に期待が集まります。今後もインポッシブルフーズのプレスリリースに注目していきたいです。

参考記事

Impossible Foods is working on plant-based milk that tastes like the real thing

Impossible Is Prototyping a Plant-Based Milk Product

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