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シカゴ拠点、家庭向け垂直式ガーデンを作るRise Gardensとは

Photo Credit Rise Gardens

LettusGrowをはじめ、アメリカや欧州を中心に垂直式の水耕栽培スタートアップが次々と台頭しています。フィンランドのアグテックiFarmは垂直農法向けに農業管理SaaSプラットフォームを展開し、技術による効率性、生産性、品質を高めようと動いています。

今回の記事では、家庭向けにシンプルな垂直式ガーデンを販売するRise Gardensを紹介します。同社は10月13日にアマゾン アレクサファンドから投資されたことを発表しました

同社は5月に260万ドル(約2.7億円)のシードラウンドをクローズしています。今回のアマゾンアレクサファンドによる投資はどのような背景があったのでしょうか。

まずはRise Gardensの提供するサービスを確認していきます。

Photo Credit Rise Gardens

左の写真が同社が製造・販売する商品です。ぱっと見ると普通の棚に水槽が乗っているように見えなくはないですが、この棚には水で希薄された液体肥料が仕組まれており、ポンプによって循環させています。

さらに、LEDによって光合成を促進することでハーブ、野菜などが育成でき、収穫時期には家の中で新鮮な野菜が食べられます。

最大の特徴はこのシンプルさ。室内にあってもおしゃれで緑が増えることから好まれています。そうした見た目も大事ですが、シンプルなのに高性能なIoT商品であることも特筆すべきです。

つまり、光の照射時間から水の量、肥料のタイミングについてすべてスマホアプリから設定・通知してくれます。このおかげで初心者でも失敗せずに美味しいフレッシュ野菜が収穫できるというわけですね。

このアプリ機能は他社の参入障壁となっています。

Photo Credit Rise Gardens

価格は棚の段数によりますが、写真の通り1段で5〜6万円ほど。自分で肥料と水やりのタイミング、光の照射時間などを定期的に管理できる人であれば、Lettus Growのような商品を選ぶことで節約はできるかもしれません。

ハーブの苗が18種類。野菜の苗が20種類とラインナップは豊富です。それぞれ4つ入りで9.99ドル(約1000円)です。白菜を例に上げてみると、一つ約250円の計算になります。室内で栽培・収穫できるのはメリットだと言えそうです。

Photo Credit Rise Gardens

室内に置いてもおしゃれですが、インドアによる効果も大きいのがインドア式水耕栽培の利点。

害虫や害獣、天気に左右されないどころか水耕栽培なので土はいりません。

お子さんのいる家庭でもオーガニックな植物育成を学ぶいい機会になるかもしれません。実際、Rise Gardensは教育の意味でサービスを学校をはじめとする教育機関に展開しています。

コロナの影響によって需要が高まった同社の製品ですが、3月中旬から売上は7.5倍になったといいます。ユーザーは9月に4,000も種を蒔いており、今年はじめから数えると2万もの収穫がなされているそうです。つまり、アメリカやカナダ、そしてメキシコにいるユーザー750世帯が生産した量は約3.6トンになっています。

このような成長過程にあるRise Gardensはアレクサファンドから投資を受けたことで今後もさらなる成長が見込まれます。CEO兼創業者であるHank Adams氏は、「アレクサファンドとの協業によって、我社の製品はよりスマートになるだろう。デバイスと消費財ビジネスコンセプトをより進化・拡大させられるチャンスを楽しみにしている。」と述べました。

Alexaと同社のIoT製品の組み合わせで加わる新しいバリューに注目が集まるだけでなく、アマゾンという巨大な会社の持つネットワークによって消費者により広くリーチできるかもしれないです。

参照記事

Rise Gardens Secures Investment from Amazon Alexa Fund to Help Bring the Best of Indoor Farming to the Consumer Market

Rise Gardens Is on a Mission to Make the Smart Farm Part of the Everyman’s Kitchen