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4ブランドで急成長を遂げるThe LIVEKINDLY Co. とは

今回紹介するThe LIVEKINDLY Co.は、4つのブランド(会社)を買収し欧米を中心に植物性の肉を開発・販売、そしてデジタルに発信するグループ企業。かんたんに、各ブランドを一つずつ紹介していきます。

1つ目のブランド(LIVEKINDLY)

Photo Credit the LIVEKINDLY Co.

LIVEKINDLYは、植物性の食品や、サステナビリティ、思いやりのある生活などについて読者が考えさせられるようなコンテンツやもっと大切にしようと刺激的な記事・動画を集約するデジタルメディアです。

コンテンツは多種にわたり、Celebrity(有名人)、Food&Health(食と健康)、Business(ビジネス)、Environment(環境)、Recipes(レシピ)、Watch(動画)に分類分けされています。

Photo Credit the LIVEKINDLY Co.

Celebrity(有名人)の分野では、世界的に著名な女優・俳優、スポーツ選手や歌手などがヴィーガンブランドを発表したり、講演会で演説したり、募金したりとアクティブに社会貢献しているのを逐一確認できます。

Food&Health(食と健康)やBusiness (ビジネス)、Envrionment(環境)では、それぞれのトピックでリテラシーが高まる内容の記事が大量に配信されています。あるユーザーは既に数百を超える記事を執筆しており、アメリカにおけるヴィーガン食や環境に対する高い意識トレンドを感じずにはいられません。

Recipes(レシピ)もヴィーガン食のレシピを数多に紹介しており、毎日の食事づくりに困らなそうです。

Photo Credit the LIVEKINDLY Co.

2つ目のブランド(LikeMeat)

Photo Credit: Like Meat

LikeMeatは、チキン、ケバブ、ブラットブルスト(ドイツのポークソーセージ)といった植物性の食べ物を開発する会社です。LikeMeatは代替品を作っているのではなく、ただ素晴らしい食べ物を作っているのだと説明しており、他のフードテック企業とは違って、美味しい食事を追求するプロセスで植物性の肉を開発したよう。そのため、商品はすぐ料理に使える状態で販売しています。

Photo Credit: Like Meat

提供している商品は冷蔵・冷凍から選べるだけでなく、えんどう豆か大豆か選択できるみたいです。とはいえ、えんどう豆ミートはカレーチキンと燻製ソーセージの二種類。種類は全部で10種類以上あります。

どれも写真では美味しそうに写っており、現在は北欧をはじめ、ドイツ、オランダ、イギリスやアメリカでも手に入るようです。

レシピは非常にシンプルに説明され、時間をかけずにささっと調理して楽しめるのが特徴です。

3つ目のブランド(Oumph)

Photo Credit: Oumph

Oumph!は2015年にスイスの小売業者から誕生しました。消費者にもっと持続可能な食の選択をとってもらえる試みをしていた中で、大豆を使った植物性ミートをつくるのに至ったようです。

現在はヨーロッパをメインに13種類の大豆ミートを提供していました。(写真は例)

Photo Credit: Oumph

燻製の肉からケバブ、タイムとガーリックで味付けされたものなど、冷凍で保存し、使いたいときはフライパンで焼くなど、少し手間がいります。しかし、裏を返せばアレンジし放題。

レシピも充実しており、テーマ(クリスマス、ブランチ、20分以内など)と製品、レシピタイプ(パスタ、サラダ、サンドイッチ、お菓子など)からそのときの気分で選んで楽しく調理できる仕組みとなっていました。

Like Meatと少し違うのは、レシピで大いに工夫できる「食材」としての役割が大きいところだといえそうです。

4つ目のブランド(The Fry Family Food Co)

Photo Credit: The Fry Family Food Co

The Fry Family Food Coは1991年に創業。ファミリービジネスとして運営して現在は2代目。台所から始まった植物性の食づくりで世界を変えようと挑戦しています。

こうした家族経営のきっかけは、CEOのWally Fry氏が奥さん(ベジタリアン)と出会ったことにあるといいます。結婚後、はじめは生活費を稼ぐためにヤギを育て、家畜として売って生活していました。お金のために仕方ないと割り切っていたそうです。

でも、娘が生まれてベジタリアンとして育て始めたこともあり、食のありかたを考えなおしたといいます。娘が成長し、家族全員がキッチンに集まって植物からお肉を作り出すことに成功。周辺地域で買いたいという人でてきたことで、ビジネスとして動き出せたと動画で感動的に語られました。

食材はすべて遺伝子組み換えではなく、大豆や小麦、米、キノア、チアシード、ひまわり油、亜麻仁油、ココナッツオイル、特注のパーム油、じゃがいもデンプン、トウモロコシデンプン、メチルセルロース、フレッシュハーブ、トマト、乾燥藻、マスタードだとサイトで記述。着色料や香味料を加えていることも正直にかかれています。(美味しさが段違いらしいです)

商品はチキンナゲットをはじめ、ハンバーガー各種、ソーセージや海鮮、ピザやお菓子もあります。

Photo Credit: The Fry Family Food Co

このような4つのブランドを抱えるThe LIVEKINDLY Co.ですが、デジタルメディアLIVEKINDLYを買収するまで名前はFoods United(Blue Horizonの傘下)でした。3月に買収すると同時に改名。デジタルメディアの名前を使ったのは、宣伝のためかもしれません。

そして、今年の2月ごろからLikeMeatとの戦略的提携を発表していましたが、9月に100%子会社となりました。Like Meatの創設者は、9月にインタビュー記事でこう答えています。

美味しくて人のためにも地球のためにもなる食事を世界が求めているというのを確信している。だからLikeMeatが大切にする信念や価値観をグローバルにスケールアップして最大限にインパクトを広めていくのは重要だ。The LIVELINDLY Co. は家族経営みたいで献身的な有能な社員が多いと感じている。」

Photo Credit: Blue Horizon Fouder Roger Lienhard氏

The LIVEKINDLY Co.のファウンダーであるRoger Lienhard氏は、ビヨンドミートやインポッシブルフーズに出資したことでも有名なBlue Horizon Corporation(通称Blue Horizon)の創設者です。彼はシリアルアントレプレナー(連続起業家)で、過去にIT、広告、オンラインマーケティング領域でいくつかの企業を売却した経験を持ちます。

2016年に設立されたBlue Horizonは2050年までに100億人に食をサステナブルに届けられるよう、健康的で革新的な技術ドリブンの植物性の製品を開発する企業に投資をすることをミッションとして掲げており、今年もたくさんの企業に投資をしています。

Blue Horizonの投資先は魅力的なスタートアップがたくさんあるので、4つの有望なブランドを抱えるThe LIVEKINDLY Co.も含めて今後の動向に注目していきたいです。

参考記事

LikeMeat is 100% Acquired by The LIVEKINDLY Collective

Blue Horizon Spinoff Foods United Acquires Majority Stake in LikeMeat

New Plant-Based Group The LIVEKINDLY Co. Announces $200M Investment in Alt-Chicken, Digital Media