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日本の植物性食品トレンドを後押しするGreen Cultureとは

Photo Credit: グリーンカルチャー

今回の記事では、約10年に渡り成長を続けるGreen Culture(以下グリーンカルチャーと呼ぶ)を紹介します。

2011年、創業者の金田氏は貯金を元手に資本金100万円でグリーンカルチャー株式会社を設立しました。もともと家畜の屠殺を動画でみたことを契機にベジタリアンとしての生活をはじめたといいます。高校卒業後、あこがれたアメリカへ留学。コミュニティカレッジで勉学に打ち込むかたわら、アメリカという菜食主義が進んだ文化にカルチャーショックを受けたよう。

帰国後はお菓子メーカーにて営業活動を一年半経験。企業運営のやり方を身を以て勉強・体験した金田氏は、日本のベジタリアンが植物性食品をどこでも楽しめるように、ベジタリアン事業を運営しようと起業家精神にもえていたそう。

ついに2011年、23歳だった金田氏は6畳一間という小さな自室から通販事業をスタート。植物性食品の卸売業者や小売のメーカーに問い合わせ、仕入れて売る。在庫が部屋に溜まってしまったのも無理はありません。

3年を経て、足りない空間を拡張するために近所のオフィス兼倉庫を借りたそうです。4年目にはさらに広いところへ引っ越し、はじめの6倍ものスペースに拡大。創業から5年たち、現在の本店営業所へ移動し代替肉開発を開始しました。ちなみに空間は6畳一間の10倍ほど。彼は年々緩やかに成長してきたと回想します。

代替肉開発をスタートした2016年ごろから成長する速度が増し、高クオリティの商品が次々と誕生。昨年には、革新的な代替肉を作ることのできる技術を確立することができた様子です。約10人ほどの社員で今後の人員拡大が予想されています。

菜食を始める理由は人それぞれあります。例えばアレルギー体質や生活習慣病、ガンなどのリスクを軽減させたいとの 理由もあれば、動物愛護、宗教、環境保護など様々。どんな理由でも、菜食を実践したいと思った人が、それを実践することが出来ないという社会の在り方を変えようと挑戦する、グリーンカルチャーのサービスについてまとめます。

Photo Credit: グリーンカルチャー

同社によると、プラントベースフードとヴィーガンフードは写真の通り異なります。動物性を含まない点だけ一緒ですが、精神的な目標を達成するヴィーガンフードと、身体的目標を達成するプラントベースフードは異なるとサイトのブログでわかりやすく説明されていました。

今まで植物性食品はベジタリアンのみが食べる専門食として認識されていましたが、同社ではプラントベースフードを一般化させることに尽力するそうです。提供するサービスは以下の3つ。

まずは、通販サイトで約3000ものベジタリアン向け商品を販売。楽天市場およびYahoo!ショッピングへ出店済みです。どうやら、創業時から行っているこの事業が柱だといいます

OEM商品開発(納品先のブランド名を使って製造すること)では要望通りのベジタリアン向け商品を開発・製造。

このサービスでは、大豆ミートのパッケージ、レトルトカレー、ラーメン、調味料等の製造実績があり、 常温から冷凍食品まで幅広く製造可能です。

3つ目に、卸売販売では自社で開発したベジタリアン食品を主に取り扱うとのこと。容量は少量から提案でき、軽食店、カフェ、またレストランなど需要規模に応じて必要量を仕入れられます。

こうした業務によって海外からも国内で売られる植物性の商品を一般化しているようです。さらに、2018年11月からはコンビニ・スーパーで大塚食品のZEROMEATの公式販売を行っています。

『ゼロミート デミグラスタイプハンバーグ』
■内容量:140g
■希望小売価格:278円(税別)
■商品特長:お肉不使用のハンバーグとデミグラスタイプソースが好相性。お肉を使ったハンバーグのような食感や味、香りが楽しめます。袋ごと電子レンジ調理可能。

『ゼロミート チーズ※1インデミグラスタイプハンバーグ』
■内容量:140g
■希望小売価格:278円(税別)
■商品特長:お肉不使用のハンバーグとデミグラスタイプソースが好相性。お肉を使ったハンバーグのような食感や味、香りが楽しめます。また、チーズインタイプはチーズのような豆乳クリームを使用しています。袋ごと電子レンジ調理可能。

こうした商品の販売業務をになったことで、大企業のブランドが推進力となり今後のグリーンカルチャーの認知度上昇につながりそう。

2020年4月、Green’s Vegetarianブランド植物肉シリーズとして新ラインナップが登場しました

外国フードテック企業より3ラインナップを追加販売。米国ビーフパティ風(左写真)をはじめ、ミニエビフライ風、エビカツスティック風という動物性不使用でVEGAN対応の商品が追加されました。

こうした海外からの商品追加や、日本国内の植物性商品の追加に注目があつまります。

アメリカ(西海岸)では当たり前となったベジタリアンとしての暮らし。日本では菜食主義が浸透しづらいものの、徐々に受け入れられつつあります。人生を使って思いの実現に真っ向から臨んでいきたいと意気込む創業者と、グリーンカルチャーの躍進に期待が高まります。

参考記事

6畳一間からの挑戦。“メイドインジャパン”の代替肉を世界へーグリーンカルチャー社長・金田郷史さん特別インタビュー前編

ベジタリアンには欠かせない!ベジ食品通販“グリーンズベジタリアン”社長インタビュー