フードウェイスト 環境×IT 循環経済 循環型ものづくり

アメリカ発、自動育成ファームスタンドのLettusGrowとは

アメリカで人気を博すフードテックは、DtoCのビジネスモデルによって農家と消費者の距離を急速に近づけた。今回の記事では、ガーデニングの経験のない人でも失敗することなく、野菜などを自動で育ててくれるファームスタンドを販売するLettusGrowを紹介。

Photo Credit: LettusGrow

LettusGrowは水と肥料やりを自動で行う水栽培用ファームスタンドを販売しており、200種類を超える野菜、果物、ハーブなどを扱うことができる

例えば下の動画内では、ファームスタンドを購入した女性がレタス、ケール、コリアンダー(cilantro)、不断草(Swiss chard)、バジル、きゅうり、トマト、スイカを育てていることが伺える。しかも、これらを確実に成功させるために手入れした時間は1週間で5~10分のみという。

Video Credit: LettusGrow

ガーデニングや農作業の経験もない彼女の感想では、「土壌で育てるよりも95%の水が節約できる。頑張ってもどうせ失敗しちゃう。レタスには52種類の殺虫剤が発見され、うち3つは発がん性が疑われる。自分で育てれば殺虫剤フリーで、なにより新鮮でスーパーマーケットで買った野菜よりも美味しい」と満足気に述べた。

LettusGrowのサイトでは、まずファームスタンドをサイズから選択できる。育てられるプラント数でサイズを表すと12、18、24、30、36の5つ。ファームスタンドが自宅に届くまでに、200を超える種類から好きな野菜や果物を見つける必要がある。

到着したファームスタンドを組み立てた後、プラントを設置し、毎週欠かさずに肥料と水をタンクに注入。pHテストによって成長を定期観測しつつ、計画通りに成長した作物はいつでも使いたい時にディナーで即使用できるとのこと。

Photo Credit: LettusGrow

従来のガーデニングに比べて、スペースはたった0.37平方メートル(4Square Feet)のみ。1辺が60cmの正方形だと考えると大きさがイメージしやすい。

一週間に要する手入れ時間はたった5分。水は従来の1/20である3.78L(1ガロンを示しており、かなりの節水につながることがわかる。1ヶ月あたりに必要な費用も半分以下であることが読み取れる。最後に、従来はガーデニング経験があるかどうかで成功確率が左右されていたのは強調すべきだ。

創業者のZooey DeschanelとJacob Pechenikは、「食べ物を考えなおす。英語で(Re)Think Food」をミッションに掲げ、人類のためにイノベーションを起こし、子供や植物の将来がサステナブルになることを目指すとした。

 Photo Credit: LettusGrow Zooey Deschanel and Jacob Pechenik

最近、同社はCOVID-19の影響で高まる自宅ガーデニングの需要に応えるべく、新たにインドア用のLEDライトを販売開始した

ベランダが日陰にある家庭では日光が一日6時間以内にもなりうる。そうした場合に室内で十分な日光の代わりとなるとのこと。

LettusGrowの製品はアメリカのみでの取扱となっており、日本では購入することができない。

フードテック企業による活動や、ファームスタンドの需要は今後も高まることが予想され、農家と消費者の距離がなくなる未来が近づいているとも言える。

国内で似たような商品の普及や、今後のLettusGrowの動向に注目したい。

参考記事

Food Tech News: Lettuce Glow, Plus More Expansions for Food Tech Companies

Zooey Deschanel Has a New Startup Selling Hydroponic Farms for the Home