フードテック 循環経済 循環型ものづくり 代替乳製品

タイで開発された胡麻による植物性代替ミルク「Sesamilk」とは

Photo Credit: Sesamilk


2016年、タイで10年以上にわたりゴマ関連事業を運営してきた経験を持つSiripen氏が環境に優しいゴマ製品を開発した

Sesamilkは新しい植物由来性の代替ミルクとして知名度を上げている。日本でも大豆から作られたミルク(豆乳)は人気だ。しかし、SesamilkのCEOは「世界中で乳製品や豆乳にアレルギー反応を示す人の数が増加している」と述べる。今回の記事ではゴマから作られた代替ミルクについて紹介していく。

ゴマから作られた代替ミルク(以下Sesamilk)は、ゴマが持つ栄養素を余すところなく摂取できる点が特徴という。普段わたしたちの食事で使用されるゴマは、一粒が小さすぎ、消化可能なレベルに噛み砕くことなく飲み込まれ、体内に栄養が吸収されないことが多い。例えばハンバーガーのバンズに乗せられたゴマは量が少なく意識的な咀嚼が難しい。他にも、中華料理でよく利用されるごま油はゴマから油分を抽出する点で多くの栄養素が欠ける。

「しかしドリンクに変えたとき、ゴマの持つ全ての栄養素は人間の体内に吸収される。何よりもすごいのは、ゴマの栄養素の一部にガンの治療成分が含まれていると広く信じられていることだ。」とCEOはSesamilkのポテンシャルについて言及した。

画像2
Photo Credit: Sesamilk

砂糖不使用のSesamilkにはセサミン、セサモリン、セサモールと呼ばれる栄養素が含まれる。健康サプリで良く見かけるセサミンは、血液中の余分な悪玉コレステロールの生成を抑える作用があると言われている。その作用が、動脈硬化や心筋梗塞の予防に繋がるとのこと

また、酵素を活性化する力や食欲抑制、エネルギー代謝を増大させ、脂肪燃焼を促進する。さらに、血糖値のコントロールに欠かせないインスリン分泌を正常値に戻す作用もあるのではないかと考えられている。

セサモリンは、体内でセサモールなどへ変換する元成分で、強い抗酸化作用(端的に、酸化は老化と言い換えられる)がある。特に肝臓と腎臓の脂質に対する酸化を抑制することが、ネズミを使用した実験で効果が示されている。これはがんをはじめとする老年病の指標として、DNAが酸化した際に発生する「8-ヒドロキシデオキシグアノシン」の尿中の排出量減少により明らかになった。つまり、セサモリンとセサモールの持つ強い抗酸化作用により老年病とがんの予防が期待される。

セサモリンは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンと似ている性質を持っているため、ホルモンバランスを整えてくれる。日常的に摂取することで、ホルモンバランスを原因とした女性の体調不良の改善に役立つという。ホルモンバランスの調整効果も期待されるとのこと。

製品の詳細について、CEOは「わたし達はこの製品を”機能的なミルク”と呼ぶ。Sesamilkは黒ごま入り豆乳の128倍ものセサミンを含み、牛乳のように遺伝子組換え成長ホルモン投入リスクが無く、悪玉コレステロール抑制やアレルギー物質という面で見ると牛乳よりずっと健康的である。」と述べた。

ゴマの持つ効用は上述の通りで、健康意識が高まる市場トレンドから、Sesamilkは今後の成長が予想される。日本国内に目を向けると、株式会社バスコフーズがタイから輸入販売するGOMAMILKがあるが、ゴマを使用した国産の植物性代替ミルクの誕生に期待がかかる。

参考記事

Why Sesamilk thinks plant-based milk is healthier than cow milk and has a bright future
The 100% genuine sesame milk, extracted from premium grade natural sesame seeds, free from dairy milk and soy milk