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フィリピンでクラウドキッチン運営のCloudEatsが約1.5億円を資金調達


Photo credit: CloudEats

今年4月、フィリピンで最大のクラウドキッチン運営スタートアップであるCloudEatsがシードラウンドで約1.5億円($1.4M)を調達した。

同社は2019年7月にスタートし、ユーザーがオンラインで完結できるレストラン(通称クラウドキッチン)を運営する。これは、既存レストランとキッチンをシェアしたり、受け渡しなど中間プロセスが省かれたシンプルな物件を賃貸することで、店内サービスコストを削減したデリバリー特化型のビジネスモデルにより、効率的なレストラン運営を可能にしている。

Photo Credit: ビジネス+IT「クラウドキッチンって何だ? デリバリー戦争を制するのはアマゾンかウーバーか」

今夏、日本でもデリバリー専用のシェア型クラウドキッチン「KitchenBASE(キッチンベース)」が、2号店として全21キッチンを、5階建てビル1棟(約110坪)の超大型店舗としてオープンするなど、国内でも盛り上がりを見せるが、改めてクラウドキッチンの利点は下記の通りである。

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今年3月、CloudEatsはすでに1日に3,000件以上の注文が入っているという。チキンウィングをはじめ、健康食、ライスボウル、そしてローカル料理のメニューがオンライン画面に並んでいるが、現在はフィリピン内で5つのキッチンを保有し、自社ブランドとして70もの商品ラインナップがあるとのこと

これらの自社ブランドの商品は大手デリバリープラットフォームのGrabFoodや、Foodpanda、そしてLalafoodで購入が可能である。つまり、CloudEatsのプラットフォームを含めて合算すると、2020年3月時点の注文回数は1ヶ月に500万以上の計算となる。

Photo credit: CloudEats

CloudEatsの手掛ける料理は競合他社に比べて15%〜20%も値段が低いのが特徴である。コスト優位性の高いビジネスモデルを活かし、今回の資金調達によってフィリピン国内だけではなく東南アジアにもビジネスを急速に拡大させていく様子。フィリピン諸島で20ほどにまでキッチン数を広げていくという。これから2年で、自社ブランドを増やすべくキッチンを100以上増設し、4ヵ国に増大する計画だ。

既存の大手飲食店が宅配アプリに対応するとき、手数料などを上乗せすることで商品の単価が上がってしまうことが多いが、デリバリー特化型のCloudEatsは自らが飲食店とプラットフォーマーとしての両輪をコントロールすることでユーザーが美味しい料理を安く便利に楽しめる。

フィリピンにおける飲食業界のリーダーシップを発揮するべく、CloudEatsは食事を医療・地元自治体など最前線でCOVID-19と闘う人々のためにデリバリーしたとのこと。配達に特化されたビジネスモデルによって、毎日欠かさず病院などの繁忙時間に合わせて、すでに55,000以上のミール寄付を行っているという。

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