フードテック 循環経済

ネスレが植物由来のシーフード代替品に市場参入する

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ネスレは8月20日、マグロの植物ベースの代替品の発売を発表した。ネスレが植物由来のシーフード代替品市場へ参入するのは今回が初めて。

植物ベースのマグロの代替品は、サラダ、サンドイッチ、ピザなどの幅広い料理に使用できる。 調理すればサクサクとした食感とコクのある味わいで、マグロは多くの食事で人気である。今回の製品は、わずか6つの植物由来の成分パターンから組み合わされており、中でもタンパク質代替品の供給源として環境に最も良いとされるエンドウ豆タンパク質が豊富という。さらに、必須アミノ酸が多く含まれており、人工着色料や保存料は含まれていない。

ネスレの最高技術責任者であるStefan Palzerは、次のように述べている。「持続可能な方法で生産された植物ベースのシーフード代替品は、乱獲を減らし、海洋の生物多様性を保護するのに役立つ。 この素晴らしい製品を発売するために、そして他の植物ベースの魚介類の代替品はすでに開発中だ。」

ネスレは、最新の食品科学と独自技術から得た専門知識を活用してマグロの代替品を開発した。 同社はすでに、ハンバーガー、ミンチ、ミートボール、ソーセージ、チキンナゲット、チキンフィレの代替品など、さまざまな植物由来の製品を提供している。

これらの製品は、スイスのネスレ調査部、およびドイツと米国の食品専門の研究開発センターによって開発された。市場投入までの時間を短縮するために、製品は迅速にプロトタイプ化され、厳選された小売店でテストされ、ネスレの研究開発施設で最初の商用試作品が生産されたという。

スイスのネスレマーケット責任者であるEugenio Simioni氏は、次のように述べている。「スイス市場でネスレが植物ベースの製品を戦略的に拡大することを、私たちが最初に発表できることを嬉しく思う。これは、ネスレが持つイノベーションという強みと、スイスで私たちが食品・栄養分野の深い専門知識を持っている証だと言えるだろう。」

今回の製品は、スイスにてGarden Gourmetで発売される。 ガラス瓶に入った冷蔵製品と、一部の店舗での植物ベースのマグロサンドイッチの両方をローンチする予定とのこと。今後の展開計画も次期に発表するとしている。

以下は、Forbesの記事「植物由来の魚代替食品 新たなビーガンのトレンドに?」より抜粋引用しタモのである。

グッド・フード・インスティテュート(GFI)のキャロライン・ブッシュネルは報道発表で、「植物由来の海産食品は、急速に枯渇しつつある水産資源への圧力緩和やもろい海洋生態系の救済、漁網が海洋プラスチック問題に与える影響の緩和、生産に関連した温室効果ガスの排出量削減など、さまざまな環境効果をもたらしてくれる」と述べている。

消費者や企業が考える必要があるもう一つのメリットとして、植物由来の海産食品は常温保存可能にできる点がある。新型コロナウイルスの流行により、家庭で備蓄できて手頃な価格で手に入る、腐りにくい健康的な食品の必要性が示された。植物由来の魚代替食品が、ビーガンのトレンドとしてすぐに消えることはないだろう。

参考記事:

Nestlé enters market for plant-based seafood alternatives

植物由来の魚代替食品 新たなビーガンのトレンドに?