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フィンランド拠点のスタートアップ、農業管理SaaSプラットフォームiFarmが約4億円を調達

フィンランド発のアグテックスタートアップiFarmが4百万ドル(約4億2300万円)を資金調達した。今回の資金調達は、マトリックスキャピタルと提携するガガーリンキャピタル、インパルスVC、IMI.VC、その他複数のエンジェル投資家によって行われた。

2年後の米国市場進出も視野に入れ、徐々に新しい地域へと事業を拡大していくために使う予定とのこと。直近の課題はソフトウェア領域における先端技術の発展で、投資資金はAIなどのオートメーション改善に利用される。

iFarmが追求する、完全自動化による栽培アプローチは、食用の野菜、ハーブ、果物、花、野菜などを栽培するために農薬を使う必要がない点が特徴である。今回の資金調達ニュースから、ITによるフードロス問題の解決や、オーガニックな農作物栽培の促進という面で、地球環境問題に新しい手法で真正面から取り組むことの価値、あるいは需要が増大していることが伺えるだろう。

フィンランドのアグテックスタートアップiFarmは、垂直農法向けSaaS(SaaSの説明はこちら)プラットフォームを主に運営している。サービスの対象は、棚型の小さなものから倉庫のように大きなものまで幅広く、サイズに合わせてスーパーマーケットや農場、食品加工会社や日用消費財大手、大学の研究センターに提供する。

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同社のSaaSプラットフォームは、垂直に積み重ねて栽培された植物の管理を自動化する。システムには、画像認識(コンピュータビジョン)と機械学習を用いており、農場から収集した植物データを利用して、作物の状態をチェックし、管理を自動化するためのさまざまな技術が含まれている。

ちなみにアグテックという言葉は、農業(Agriculture)と技術(Technology)を組み合わせた造語。既存の農業分野にIT技術を持ち込むことでより良いプロダクトにしたり、新しいものを生み出そうという流れを指す。

垂直農法とは、高度に管理された屋内環境で植物を密に積み重ね、太陽光の代わりにLED照明を使用して1年中農業を行う都市型農業の技術。近年アグテック業界で注目を集めている。

iFarmのサービスでは、時期で変動する作物価格や種ごとの農作業計画の立案など、機械学習やAIといった最先端技術を使うことで、ユーザーが従来より簡単かつ効率的に収穫までの管理を行え、売上率の向上を支援する。

既にヨーロッパと中東の約50件のプロジェクトに技術を提供しており、約10,000㎡の農場を支援中だという。iFarmのプラットフォームは現在、約120種類の植物を自動管理し、2025年までに500種類にするとしている。同社によると、毎月10種類の新品種が追加されているとのこと。

iFarmのソフトウェアが持つ主な機能としては、湿度、温度、CO2などの最適化システム。そして、なぜ、どのように、いつから栽培を始めるのか、どの顧客が使うのかというビジネス面での機能である。写真の通り農場内を飛行するドローンを使用し、野菜や植物を観察しているという。ソフトウェアを利用するいくつかのハードウェアを駆使し、農場内の全プロセスを最適化している。

今年、産業用垂直型iFarmをフィンランドでローンチする予定だという。イチゴ、チェリートマト、スウィートペッパー、ラディッシュなどで実験を繰り返し、さらなる自動化性能の拡張を目指すとしている。

参考記事

Agtech startup iFarm bags $4M to help vertical farms grow more tasty stuff

iFarm Raises $4M for Its Automated Vertical Farming System